第30回 学生設計優秀作品展 -建築・都市・環境- 出展インタビュー
毎年東京で開催されている「学生設計優秀作品展(レモン画翠展出展)」に、愛知産業大学通信教育部建築デザインコースからは、稲垣憲一さんの卒業研究作品を出品しました。出品者の稲垣憲一さんへ卒業研究~展示会を終えてみての感想をお聞きしました。
第30回学生設計優秀作品展(レモン画翠展出展)についてはこちらから。
1.研究コンセプトや制作ポイントを教えてください。
簡単に言ってしまうと、もしも人が死なないとしたら建築はどうなるのか?
そう考えて設計しました。そこから身体性や拡張性といったキー・ワードが出てきて、最終的にはリボンをモティーフにした集合住宅を計画しました。ポイントは、具体的な敷地ではなく、ある種の思想なり仮想世界にもとづいている点だと思います。
この敷地だからこうというのではなく、人が死なないんだからこういう形といったふうに、あくまで理屈で詰めていきました。敷地を設定しないと、たとえば宇宙船を設計するようなもので、そもそも建築ではないと一蹴されかねないんですが、仕事ではないからと思いきって、やってみることにしたんです。
2.作品の制作で苦労したことを教えてください。
イメージを膨らませるところまでは順調でした。難しかったのは、それらを形にすることです。図面を引いたり、模型を作ったりして、自分以外の人にも判るようにしないといけない。名建築が載っている本はたくさんあるのに、それらのプレゼンテーション資料となると本当に数がなくて、結局は昨年のレモン展作品集を参考にしました。
それでもどうやっているのか判らない箇所が数々あって、終わってみれば試行錯誤の連続でしたね。模型もよくあるスチレン・ボードの箱形ではなかったから、いろいろと試しました。たいへんでしたよ。
3.レモン画翠展出展のお気持ちをお聞かせください。
正直に嬉しいですね。ちょうど昨年のレモン展作品集を参考にしていたので、今年は自分のが載るんだと思うと、やっぱり嬉しかった。完成度の高い作品が並んだ中で幸運にも自分のが選ばれたんだから、レモン展にはもうちょっと良いものを持っていこうと、補強に力を入れました。自分としては精一杯できたと思います。
4.卒業研究での思い出などについて教えてください。
1次審査、最終審査、レモン展と段階を追って見てみると、同じ人間が作ったとは思えないほど出来映えがちがうんです。人間、やってやれないことはないんだなとあらためて思いました。あとは個人的なことばかりですね。たとえば幼い娘がスタディ模型を掴んで遊んでいるシーンとか、模型写真を撮るために妻子を実家へ追いやって誰もいなくなったリビングとか、そんなこんなが頭に焼きついています。
5.今後の目標などについて教えてください。
IT業界から建築業界に転職しようと考えています。ただどこへ行っても、経験を積みたければ経験を積んでこいと言われてしまうんで、まずは資格を取ることからはじめようと思っています。二級建築士の資格を取るということです。その先のことはまだ判りませんね。
6.後輩へのアドバイスをお願いします。
僕なんかのアドバイスを誰が必要とするのか疑問ですが、ではOBとしてほんの少し。時間がないとか、知識がないとか、そもそも熱意がまるでないとか、あまり気にしないでほしいですね。時間や知識や熱意によって卒業研究の良否が決まるわけではないと思うんです。
自分がおもしろそうだと感じたモノを、先生の助言に耳を傾けて、建築の世界でも通用するモノに仕上げてください。何をおもしろいと思うかがポイントです。時間がないなら要領よく、知識がないなら引用して、熱意がないなら頭を使って、自分なりの作品を完成させてください。きっと良い作品になると思いますよ。
稲垣憲一さん
- 年齢
- 31歳
- お住まい
- 愛知県
- ご職業
- システムエンジニア
(建築設計の仕事を求めて就職活動中) - 主なコース
- 大学・建築デザインコース
(建築学科に科名変更) - 学年
- 2007年3月卒業
Contents
- 1.研究コンセプトや制作ポイントを教えてください。
- 2.作品の制作で苦労したことを教えてください。
- 3.レモン画翠展出展のお気持ちをお聞かせください。
- 4.卒業研究での思い出などについて教えてください。
- 5.今後の目標などについて教えてください。
- 6.後輩へのアドバイスをお願いします。
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