三河歯科専門学校


ファイルNo.2 「リカルデント」って?

 口の中では、甘いものを食べるとストレプトコッカスミュータンス菌をはじめとする細菌の働きにより「酸」が作られます。この「酸」は、人体でもっとも硬い組織である歯質表面のエナメル質を溶かしてしまいます。これが虫歯の発生です。初期むし歯の段階では、エナメル質の表層下からカルシウムやリンが溶けだしてその部分がスカスカの状態になりますが、これを専門用語で「脱灰」といいます。

 この「脱灰」は、健康な歯でも日常的に起こり、同時に唾液中のカルシウムやリンにより、その「脱灰」部分が修復されています。これを「再石灰化」といいます。「再石灰化」が「脱灰」に追いつかない場合は、むし歯になりなりやすいということになります。

 リカルデント(CPP−ACP)はオーストラリア・メルボルン大学で15年以上の研究・開発によって生まれた新しい成分です。「乳製品」をとる人たちは歯が丈夫であることに着目し研究の末、牛乳から作られた天然由来成分です。

  CPP:乳蛋白分解物ペプチド
  ACP:非結晶リン酸カルシウム

 この2つの成分を複合させたものが、リカルデント(CPP−ACP)です。

 CPP−ACPを用いることで、歯垢(口腔内の細菌のかたまり)の中のカルシウム成分とリン酸塩が増加することがわかっています。それにより、エナメル質の表層下からカルシウムやリンが溶けだした状態である「脱灰」を防ぎ、「再石灰化」を促進するのではないかと考えられています。

 リカルデントを含む製品には、リカルデントガムがあります。

 再石灰化効果は、ガムを噛んだ後3時間は続き、また最大限の再石灰化効果を得るには、20分ずつ1日4回噛むことを2週間続けることだと言われています。噛む時間帯は特にいつという決まりはありませんが、毎食後と就寝前というように習慣づけると良いと思います。

 なお、牛乳由来成分を使用しているので牛乳アレルギーの方は摂取を避けたほうが良さそうです。

 リカルデント製品を日常生活に上手に取り入れ、むし歯予防に心がけましょう。



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